2017年11月29日

かたくな

自分の儀を貫いたために、大義を失った


貴乃花の進む相撲道は立派だし、それを貫いて大横綱になったと思う。

ただ、個人の精進でなしえる成功メソッドと、集団を変革させるメソッドはかなり違う。
うまくいかないのは、
自分の正しいと思ってる相撲道は、角界全ての人が共有する相撲道ではない。という事実。
改革が進まないことがそれを明確に証明している。


自分のかわいい弟子にケガを負わせたことを「うやむや」にされたくないというのは分かるにしても、
警察に届けた後で、相撲協会にも詳細を報告しなければいけなかった。
目的が「うやむやにされたくない」ということなら、相撲協会へ報告しても、もうそれはうやむやにはならない。


そこらへんが、訳が分からないと言われる理由。

これで、貴乃花親方が考える相撲界の改革もなくなったと思う。

いったい何がしたかったのか?と言われるのもうなずく。


とにかく巡業部長としては失格だ。

私だったら理事も外す。間違いなく。



横綱日馬富士を引退に追い込んでしまって、貴ノ岩関も今後気持ちよく相撲が取れるとは思わない。
これが、自身の期待したことだろうか?




かたくなな貴乃花親方を見ていると自分のかたくなな友人や過去に所属した組織を思い出す。


わんぱく相撲のころはとても素直で愛らしかった貴乃花。

横綱になってからは自分の相撲道を貫き、全国民から尊敬される大横綱になった。

そんな貴乃花をここまでかたくなな人間に変えさせた相撲界はどんなところかと思う。

つらいことも、悲しいことも想像できないくらいにあったに違いない。


  


Posted by H.B.S. at 16:55Comments(0)教育、共育、協育