2023年05月23日

大怪獣ブゴン講評 4

<格闘時のカメラワークについて>

終盤のブゴンと大里 豊との格闘シーン、垂れ幕をまいただけの大里 豊のパンツが見えている件。
これは「シン・ウルトラマン」の長澤まさみさんが巨大化した時のような撮影の仕方をできれば、
下着が見えないように撮影できたのではないかと思う。
CGで消すことも出来るし、逆に大げさにモザイクかける手もある。
ちょっとだけ見えるのに対して中途半端感が否めない。

以上、予算の無さとか時間の無さとか十分理解してます。
その上でもう一つ欲張ってしまう事申し訳ありません。

  


Posted by H.B.S. at 09:06Comments(0)地域、文化、芸術

2023年05月22日

大怪獣ブゴン講評 3

<重要シーンの演技について>

重要といっても短編なので、icon全て重要であるとは思うけれど。
特に重要なシーンのうちの一つは、
それまで突如現れたブゴンに対抗するすべがなく蹂躙されている展開に対して、対応策を見つけるブルーバード(映画館)内のシーンであると思う。
今回も出演された俳優、女優さんに対しては、短編という事で様々注釈を語れる場面もなく、
演技力だけで状況の変化を伝えなければならないという状況で、素晴らしい演技でしたということにつきますが、ただ一つ、崩れたのでは?
と思うシーンが上記ブルーバード会館での岡村 照館長と大里 豊のからみでした。
岡村館長相手に何テイクも撮り直しが出来ないというのも十分理解していますが、岡村館長に引っ張られて、撮影スタッフや、岡村館長をよく知っている人だけの内向きの笑いになってました。

逆に言えばプロの俳優さんに演技をさせない岡村館長の破壊力がすごいわけですが。
ストーリーの転換点だっただけに残念でした。
  


Posted by H.B.S. at 09:10Comments(0)地域、文化、芸術

2023年05月21日

大怪獣ブゴン講評 2

<配慮について>

協力していただいた団体、施設に対する配慮は大変ありがたい。
平成ゴジラシリーズでもそうだったが、
企業が自社のビルや看板が映画の中でゴジラに破壊されるのを大変喜んだし、ゴジラが上陸する場所の自治体も観光PRを盛り込んだ。
ただ今回は短編映画であるということを考えると、
ストーリーにあまり影響しないようなシーンが多く入るのはどうかと思う。
もっと掘り下げて描かないと伝わりずらい必要なシーンはあったのでは?
エキストラにしても知っている地元の人が多く登場するのは大変うれしいが、
友情出演してもらった大物俳優、女優に配慮しすぎたためにチグハグな内容になってしまった有名漫画の実写化失敗の例もある。
エキストラのシーン数ははたして適当だったのだろうか?
地元受けも大切だが、それよりもすぐれた作品として世界にたくさん露出してくれた方が地元民としては嬉しいと思う。
  


Posted by H.B.S. at 07:13Comments(0)地域、文化、芸術

2023年05月20日

大怪獣ブゴン講評 1

雑に上げすぎたので分割して再度。icon


「一流の映画にはたくさんの批評がなされなくてはならない。」(by 大五郎)

短編映画「大怪獣ブゴン」においては別府での撮影という事で、監督をはじめ、協力いただいた各団体、企業、エキストラの皆様には
只々感謝の言葉しかないが、正直な感想を残しておきたいと思う。(一部ネタバレも含むかも)

<スケール比について>
主人公の大里 豊が巨大化して戦うのは「DAICONFILM版 帰ってきたウルトラマン」のオマージュであるが、
であるなら庵野秀明氏が注意を払ったスケール感にはより注意を払うべきだと思う。
杉乃井ホテル華館との対比、ラクテンチ吊り橋との対比、別府の中心街ビル群との各対比は整合性があったのか? 
また、パンフレットにはブゴンの体長は60mとあるが、
それなら体高は40mそこそこであると思われるブゴンと格闘する大里 豊も同程度の体高。
100mの別府タワーとのサイズ感はあれで良いのか?
今回の映画テーマは?知らないのだけどicon、想像するに「昭和の怪獣特撮映画を令和で撮る。」というものだと思う。
それであればその雰囲気はオープニングだけでも、十分表されていると思う。
ただそれを令和の時代で撮っているという事を考えれば、各シーンでのスケール感の統一にはもう少し留意してほしかった。

  


Posted by H.B.S. at 11:17Comments(0)地域、文化、芸術