林　大五郎　昌治　ブログ

いくら探しても資料がでてこない。。


十数年くらい前だったと思います。　アメリカの研究機関が出した、
福島型原発のメルトダウンの危険性について書かれた報告書を読みました。

それにはメルトダウンの過程や、今回起こった水素ガスの発生経緯がすでに詳しく
予想されていました。けど、メルトダウンの前提として、
直下型地震などによる全電源喪失など、いくつかのケースを想定していました。


これを読んだ時、
これは原発の危険性を喚起するものではなく、

むしろ
原発の安全性を示す事になるのではないかと感じました。


東電のコメントも、
「外部電源が失われたところで、すぐに復旧できる。」
「そもそもディーゼル発電機１２機が全て動かない、全電源喪失ということは考えられない。」

というものだったと記憶してます。
（数字には自信がありません。うろ覚えです。）



原発推進に反対していた私さえ（反原発ではなくて、脱原発）、
最悪の事態、メルトダウンを起こさせるのはこんなに難しいのか。
と思ったくらいでした。


でも、実際おこりました。


発電機１２基でも、原発が４号機まであれば、１つにつき３機。
そして１／３をつねに定期点検で止めているなら１つにつき２機。
もっと規模の小さな地震でも２機くらいが一度に停まる可能性はあったと思います。

また、福島型がハリケーンの多いアメリカのをそっくりまねて作られたので、
発電機が地下にある事もずっと指摘されてました。

東電も津波の心配から、新しく作られた柏崎刈羽原発などの原発が、発電機を屋上につくって、
原発反対論者が、旧式の原発もそれにならって、作り変えるべきだと主張し、
東電はその必要はないという姿勢だったことも。


こうして、後になってしまって、



いつまでも終息しない、放射能汚染の現状に

自分（脱原発論者さえ）も考えが足りなかった。　と思う



柏崎で、はしゃいで、案内のお姉さんから説明を受けている写真などを見かえすと、
かなり恥ずかしい。